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                                                ――村上紳和さん

【第77回】

   ----実際設立の際、大変なことなどはありましたか?

    青島には日本人、中国人を問わず、知り合いや友人は一人も居ませんでした。スタッフは全員インターネットで募集し、私自身で面接しました。2008年10月に会社の設立を決め、翌2月から具体的に手続きを始めました。会社設立代行会社やコンサルティング会社の力を借りず、書類作成から申請まで、すべての過程を社内スタッフで行ないました。7月8日のオープンに向けて準備を進めていましたが、有能なスタッフに恵まれたおかげで、5月27日には早々と認可を受けることができました。不思議なくらい順調で困ったことがなかった、というのが本音です。

    ----全てご自分の力で、すごいですね!ところで、今のお仕事の内容について、簡単に教えてください。

    会社設立当初から、ターゲットは中国企業でした。日本では長年にわたって、業務管理ソフト(仕入販売在庫管理・製造工程管理・出退勤給与管理・倉庫運輸管理等)の開発を行なっていたので、そのノウハウを中国企業にも提案することを考えました。また、現代のインターネット社会に即したホームページ制作とSEO対策に力を入れています。そして、青島のポータルサイトである“eチンタオ!!”を中心に、中国人に日本の商品を、日本人に中国の商品を紹介・販売するオンラインショッピング事業を展開しています。さらに留まることなく、貿易・商社業務へと発展を続けています。同時に、自身の経験を生かして、中国への進出を考える日本企業向けのコンサルティング事業も行っています。

    ----中国で仕事をしていて、これは中国らしいなと思ったことは?

    返事は良いのですが…実行することとは別のようです。私が話をすると、「了解しました」と言う気持ちのいい返事が返ってきますが、必ずしも行動に移すわけではない、ということです。最後のプロセスまで細かく話し、確認しておくことが必要でしょう。また、思いついたことを何でも言ってくることは、日本人との大きな違いではないでしょうか。後先を考えないでどんどん主張してきます。上海での起業時は、彼らのそのような主張・態度に戸惑いましたが、青島では「また来たな!?」という感じで楽しく受け答えしています。

   ---- なるほど。そういったことを含め、実際に住んでみて、中国の印象はどうですか?日本にいたときの印象とは違いますか?

    以前は、中国はグレイな国、閉鎖的な国というイメージを持っていました。日本で中国からの留学生と知り合う機会が多くなり、彼らの日本、そして母国である中国に対する考えを聞くにつれて、中国という国やそこに生きる人々をよりよく知りたいと思うようになりました。

    上海は、近年の日本にはない活気や躍動を感じることができる街で、とても好きな街です。青島の人はとても親切で、気候的にも住みやすいですね。ヨットハーバーのある海、洋館の並ぶ山手など、雰囲気が神戸に似ていて安心できます。

Qingdao-harbor

神戸





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网友    青島で頑張っているのですね、上海に戻って来てください!!
网友    新年好! すごいですね、チンタオに行ってみたくなりました。  山田
网友    へぇ・・・、検索したら出て来たのでびっくりしました。やりますね!!        コバヤシ
网友    村上さん、頑張ってますね!帰国したら遊んでくださいね!!
网友    勇気ありますね、わたしも見習わないとと思います。その一歩がなかなか出ません。何度も読んで、勇気づけています!頑張ってくださいね。
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